
イスラム原理主義とは何か。なぜ彼らがテロにはしるのか。そしてタリバンとはどういう政権なのか。現在もこれからも、目が離せないニュースが理解できる本、それがタリバンです
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2021年8月、とあるニュースが流れました。
タリバンがアフガ二スタンの首都カブールを制圧しました
そして、米軍がアフガニスタンから撤退しました
実はこれは今からちょうど20年前の、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロと関係のある非常に根深い問題でした。
このニュースを理解するには、アフガニスタンの歴史を知る必要があります。
1970年代は 、アフガニスタンは王政から共和制に移って安定していました。
ところが1970年後半、共産主義政党がアフガニスタンでクーデターを起こしました。
労働者が革命を起こして、労働者の国を作ろう
ところでもともとアフガニスタンにはイスラム教の存在がありました。
実はイスラム教と共産党はお互い水と油で相反するものだったのです
●イスラム教は政教分離をしない
政治が宗教の一部として存在している
●共産党は宗教を否定する主義
というわけで、アフガニスタンの中でイスラム教と共産党は争いを繰り返します。
ソ連はアフガニスタンを配下に置きたいので同じ共産主義国の共産党を支援します。
一方、アメリカはイスラム教を支援します。
パキスタン経由で最新の武器を送り込むのです。
(中田敦彦YouTube大学より)
やがてソ連がアフガニスタンから撤退すると、誰がトップを取るかで今度はイスラム聖戦士同士の内紛が起きてしまいます。
外敵がいるときは結託するけど、外敵がいなくなると内紛が起こるというのはどこの国でもよくあることです。
そこでアフガニスタン国民の不満に目を付けたパキスタンが、アフガニスタンにたくさんの学校を作るのです。
それは厳格なイスラム教の聖戦士養成学校です。
その学校で養成された戦士たちがタリバンなんです(結論)!
イスラム教では
神の教えを守るために戦うことを聖戦ジハード
ジハードのために戦う戦士を聖戦士(ムジャヒディン)
といいます
このムジャヒディンの中から超重要人物二人出てきます
●タリバンの最高指導者のムハンマド・オマル
●アルカイダのビンラディン
です。
【911テロまでの流れ】
●ビンラディンの祖国のサウジアラビアでは、国王がアメリカ軍を自国に駐留させました。
↓
●ビンラディンは米軍駐留を許した国王を批判します。
↓
●それが原因でビンラディンはサウジアラビアから追放され、アフガニスタンに亡命します。
↓
●この時のアフガニスタンのタリバン最高指導者とビンラディンは共にソ連共産主義と戦った仲でした。
↓
●自国を追放される原因になったアメリカをビンラディンは激しく憎むようになります。
↓
そしてビンラディン率いるアルカイダ軍は2001年9月11日 アメリカ同時多発テロを起こしてしまうのです。
9・11テロ事件とも呼ばれる。
乗客を乗せたアメリカの旅客機4機が、アルカイダのテロリスト19人にハイジャックされる
旅客機2機は乗客を乗せたまま、ニューヨークの世界貿易センタービルに突入し、2つのビルは倒壊した。
3機目の旅客機は乗客を乗せたままワシントンのペンタゴン(アメリカ国防総省本庁舎)に突っ込む。
4機目の旅客機はワシントンD.C.に向かって飛行していたが、乗員乗客がハイジャック犯の拘束を試みて、ペンシルバニア州の野原に墜落した。
死者数は3000人近く、ニューヨーク・タイムズは「アメリカ史上、最悪の自爆テロ攻撃」と伝えた。
ブッシュ政権は、テロ攻撃はテロ組織アルカイダによるものとし「テロとの戦い」を宣言する。
アルカイダのリーダー、オサマ・ビン・ラディンは10年後に殺害された。
【911テロ後の流れ】
アメリカはアフガニスタンに「最後通告ですよ」「ビンラディンを出しなさい」と言いますが
アフガニスタンがビンラディン引き渡しを拒否します。
アメリカがアフガニスタンを空爆
空爆から二ヶ月でタリバン政権崩壊
2011年ビンラディンを殺害
タリバン政権は崩壊しましたが、タリバン戦士たちは長い期間ちりぢりになって潜伏しました。
アメリカはアフガニスタンを作り替えようとして、新しい憲法、警察、選挙を導入して、民主主義国家に作り替えようとしますが
膨大なお金と時間をかけながらも、アフガニスタンに新しい国を作ることができませんでした。
国内の批判を受け、アメリカがアフガニスタンから撤退すると……
今まで潜伏していたタリバンが、アフガニスタン政府を抑えてあっという間に首都カブールを制圧したのです。←現在のニュース
【今後の流れの予想】
国際社会はまだ現在のタリバン政権がどういうものかを、今はまだ測りかねてる状況です。なのでまだ国際社会はタリバン政権を正式に国家として承認するまでには至っていません。
距離の近い中国がタリバン政権との距離を縮めようとしているというニュースもあるそうです。
アメリカと中国の争いの中の、新たな争点になるのではという見方も出ているので、国際社会が大変に注目しているのです。なので、中東の1つのニュースではないということなのです。
かつては米ソのど真ん中、そしてこれからは米中の真ん中になるかもしれないということで、現在もこれからも、目が離せないニュースです。
中田ぬきひこの切り抜き動画です。良かったらチャンネル登録してください。 😀
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